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安達太良山でわらしべ長者

7月8日(旅3日目)

梅雨の晴れ間を狙い、登山に出かけた。

安達太良山(あだたらやま)1700m

誰が呼び始めたのか、通称「おっぱい山」。低俗だなぁ(笑)
オトコのロマンだとか語りだす奴、ちょっと一発蹴りを入れさせていただこう。さあ、おいで♪

沼尻登山口7:55-船明神山-安達太良山-鉄山-胎内岩-湯畑(みたいなところ)-船明神沼尻分岐-登山口15:07


これ、合成とか絵とかじゃないですよ。
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かつての噴火口が壮大。カルデラ湖にはならず、水は流出してしまうようだ。
クリックでパノラマ写真!
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カラフルな山だと思った。夏山で白といったら、雪渓か霧か雲くらいしか思いつかないが、ここは火口の色が白い。茶色い砂礫、稜線の反対側には緑が広がる。

角度を変えて。クレーターのような沼ノ平を見下ろす。
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やや風の強い稜線を歩く。
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安達太良山山頂があそこ!乳首とかびーちくとか呼ばれてる。妄想がひどい。まあ見えなくもないが。
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一応頂上となっているが、乳頭の頂点へ立つべく荷物を置いていく。
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猪苗代湖がちょぴっと見えた。
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彩雲が出ていた。何かいいことが起こるかも♪
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鉄山から沼の平の稜線をぐるっと歩き、安達太良山から見て2時の方向へ。先日のナニコレ珍百景で紹介されていた胎内岩をくぐる。
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ある程度標高を下げると、水が湧いている場所に出る。いろんな場所から湧いていて、そのうち集まって川を形成する。水が足りなかったので補給しようと思った。しかしここは火山。真水が湧いていたら奇跡。
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鉄山と名前がついているだけあり、水が鉄味。透明な水もあり、舐めてみると酸っぱい。とても飲めたもんじゃない。ソムリエになった気分で、他の透明な水も試す。口に含んだ瞬間は無味だが、じわじわ酸味を感じるところも。給水は諦めた。

もうちょい下山すると、地元の温泉に源泉を引いている場所に出た。草津の湯畑みたいだ。
川の水はぬるかった。この辺は火山ガスが噴出していて、硫黄臭が鼻をつく。無臭のガスも出ていて、過去に登山者が亡くなる事故も起きている。しばらく頭痛が酷く、歩くのがつらかった。
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スキー場を上り、登山口までの砂利道。カブできつかった~(>_<;)
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遭対協の青年たちが、登山道に赤リボンをつけて歩いていた。下山後の駐車場で再開し、「どこから来たの~?頑張ってね」と声をかけられた。遭対協の人って、もっと年齢層が高い(アラ還)おっさんたちの集まりかと思っていたが、そうではないらしい。20後半~30前半の方たちだった。若い人もいるんだね!


天候に恵まれ、おなかいっぱい景色が楽しめた。最高の1日だった。
宿の女将さんに「夜8時までに帰らなかったら捜索願出して」と頼んでおいた(結構本気で)。
ちゃんと夕方までに「ただいま~」と帰った。「捜索願出さなくてよかった」と安堵された。

お風呂が沸かしてあって、感激。速攻で入らせてもらった。洗濯機を回している間に、玄関前の水道とシャワーホースををお借りして、靴とゲイターを洗った。ついでにバイクの洗車もさせてもらった。悲しいことに、夜夜中は雷雨。



そうそう!
タイトルの、何がわらしべ長者かというと。。。

登山途中に一人のおじさんがいた。
話してみると、穂高出身で定年退職し、バックパック背負って登山しながら徒歩で東北を旅しているという。その人に「水を分けて欲しい」と頼まれた。聞くと500mlしか持参しなかったと。この山中級ですよ、500で足りるわけないじゃん。っていうか、水不足になる時点で遭難じゃないですか。と思ったけど、300ml(1500持参していた)ほど分けてあげた。お礼にと、登山道で採れたネマガリダケをくれた。
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昼食にその採れたてネマガリダケを加え、プチ豪華なうどんが完成した。ネマガリダケは食べたことはあるが採ったことがない。実物を見たことで、下山時にはフツーの笹とネマガリダケの違いがなんとなく分かり、収穫を楽しみながらの下山で足取りも軽かった。初心者はどの辺から折ればいいのか分からないから、やや長めになった。
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大量に採れたので、宿の女将さんにお土産として手渡したところ、大変喜ばれた。私は素泊まりでお願いしていたのだが、まかないでカレーがあるからと夕飯をご馳走になった。まさか水からの夕飯にありつけると思わなかった。私は割りと自分勝手な方だから、あまり人には親切でないと思う。でも時には人に親切にしてみるもんだね。ちゃんと返ってくるらしい。他人に対して優しくしようと思った。


~おまけ~
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ゴゼンタチバナ、もっと新鮮な花を写せばよかったなぁ。

歩行時間約7時間(休憩含む)
距離12.3km

下山後の体重50.2kg

by chidorigo | 2014-07-10 06:00 | 百名山挑戦
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