滑って落ちてダイグラ尾根下山!飯豊連峰縦走2泊3日-3

9月5日 雨 飯豊連峰3日目

飯豊連峰1日目はコチラ

飯豊連峰2日目はコチラ

<ルート>
本山小屋―ダイグラ尾根―飯豊山荘口


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朝4:00
ピッ ピッ ピッ ピッ

ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ

ピピピッ ピピピッ ピピピッ ピピピッ

ピピピピピピピピピピピピピピピピ


じじばば集団うちの一人が、目覚まし時計を持参していたらしく、小屋内にけたたましく響く電子音。各所より、殺意の舌打ちが聞こえてきた朝だった。


小屋を出たときには雨はなく、風が強かった。ガスっていて視界が悪く、15~50m先まで見通せる程度。こんな日に下山したくないという思いが強く、翌日晴れてから下山しようかとプランを立ててみた。しかし翌日に延期するには食料が足りない。仕方なく、下山することにした。食料も減り、ザックはだいぶ軽くなった。それにしても昨日の重さはは何だったのだろうか。

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岩陵地帯を下っていく。ガスで視界が悪い上に、正しい登山道を示すためのペンキ印がない。踏み跡も多く、道を見極める必要があった。ストック跡や、足跡を探しながらたどる。道迷いは時に命取りとなるから慎重に下っていった。

ダイグラ尾根は、どの地図を見ても上級者コースと紹介されている。健脚者でも、きつく、長い尾根だという。御西小屋の主人も「あれは下ってるのか、上ってるのか分からなくなるぞ。ははは」と笑っていた。その意味が間もなく分かる。親切な巻き道はなく、尾根のアップダウンに沿って、そのまま道がある。登山道を作る人も大変だったろう。もう少し、巻き道を増やしてくれても良かったのに。
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下山開始1時間で雨が降ってきた。暑すぎて一度脱いだカッパを再度着用。
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ポケットからキャラメルを出したつもりが、3個連続コレだったときは、全力で投げ捨ててやろうかと思ったよ(´・д・`)
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岩の上、木の根、刈った草が道に敷かれている箇所は、雨でよく滑る。斜面に切り込みを入れただけの細い道では、平均台を渡るように慎重に歩いていた。その時、私は足を滑らせ右の谷側に落ちた。とっさに斜面に生えてる笹を掴み、転落は免れた。
※『図解さいちー』を発動すると、こんな感じ。
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足元に踏み台にできるものは何もなく、掴まっている笹がミシミシ悲鳴を上げていた。斜面に足を蹴り込み、後は己の腕力と精神力で這い上がった。しばらく放心状態だった。まじで死ぬかと思った。


「ストック落としても、命は落とすな。これが飯豊の鉄則だ」
御西小屋の主人の言葉を思い出す・・・・余裕などなかった。ストックは右手首にぶら下がっていた。ストックから手を離すのは難しいと感じた。
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垂直に近い岩場もあった。ロープや鎖は皆無で、頭脳戦だった。上ったり下ったり、御西小屋の主人の言っていたことが分かった気がした。ちなみにこの↓道は(道に見えないが)上り。
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ペンキ印もピンクリボンもなく、ここでいいんだよな?と疑いながらの道探り。実は違って、行き止まりだったときの絶望感ハンパない(笑)

樹林帯まで下ると、粘土層トラップが出てくるから滑る滑る。2mの岩の段差にロープも何もなくて、しかもその先が粘土層の急坂で、どうやって止まれっていうんだい?いじめですか。

さて問題です。この急な坂は、上りor下り?
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写真の平面だと全く急な感じが伝わりませんが、これは下りです。

15:00 天狗平ロッジに下山。予定通りの時間だった。

それにしても超ロングコースで、難所だらけで、命懸けの尾根だった。増してや雨の日。命がいくつあっても足りないわ。身も心もお腹いっぱいすぎる。しばらく山は行かなくていいや。

飯豊山荘で風呂入って、山バッジ買って、マイタケご飯と岩魚の良質なたんぱく質食べて、お腹いっぱいになったと思い込む。下山後の食欲は、いつも半端ない。量が足りない・・・(笑)

靴洗って、カッパ干してから、ソッコーで寝た。

行程 8時間


<今回の反省会メモ>
・悪天候の場合に備え、最低1泊延期できる分の食料は必要。
・私レベルでは、雨天時の上級者コースはやめておくのが懸命。
・行動食が足りない。ダイグラ尾根の厳しい下りで、おやつ詰めた行動食ボトルを落としたのは誤算だった。ウイダーの類はいくつあってもいいが、何せ重い。重量と相談。
・全般に食事摂取量が足りない。必要摂取カロリーに達していないと感じた。特に昼食が不足。まだ食べなくてもいいやは禁物。お腹空いたと思ったらすぐ食べないとハンガーノック起こす。
・炭水化物に偏っているとか、それは二の次。3日間なら炭水化物だけでもなんとかなる。飽きてくるのもなんとかなる。でもバリエーション考えたい。
・水場が遠い小屋では、一往復ですむように水パック2Lに汲んでおく。それだけあれば一晩余裕で持つ。
・飯豊はauの尾根~稜線上は電波が入る。飯豊山荘はFOMAしか入らない。3県にまたがっており、3県のラジオが入る。


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by chidorigo | 2014-09-17 06:00 | 百名山挑戦 | Comments(13)
Commented by けー at 2014-09-18 20:32 x
命懸けの登山とは怖すぎです…生きてて本当によかったですねぇ~(゜ロ゜)落ちてたら旅強制終了ですよってそんなレベルじゃないですね(>_<)
auは電波いいですよ!私もauですが結構調子いいです(`・ω・´)
Commented by 腹筋オジサン at 2014-09-19 06:35 x
「図解さいちー」は可愛らしくては笑えるが‥現実は大変だったみたいやね
無事に生還出来て何よりです(>_<)

確かにアラームは頂けないね
バイブなり他人を巻き込まない配慮は必要とは思います
ちなみにオジサンは超が付く「朝型」で目覚まし要らずです
Commented by さいちー at 2014-09-19 17:40 x
>けー氏
落ちたら、旅どころか全て終わってしまいそうです。auの強さには脱帽ですよ!変えて大正解です^^
Commented by さいちー at 2014-09-19 17:44 x
>腹筋氏
この絵心のなさ!伝わりましたか?(笑)本能的にちゃんと手が出て、周りのものを掴むことに驚きました。
目覚ましいらずとは!私もテント泊の時は目覚ましなしで起きられますよ(`・ω・)
Commented by 何処吹く風 at 2014-09-20 02:20 x
人が一杯の石鎚山で、登山道の端から落ちかけて首だけ見えた
状態のお姉さんを見ました。あまりの恐怖か驚愕か知らないけど、
悲鳴さえあげないので、見つけた時には「え?」っていう感じでした。
私より、1mほどお姉さんに近い場所にいた人も気づいて、引っ張り
あげたから良かったけれど。
それに、山での迷い子は遭難に直結するし、反省会メモを読む限り、
大丈夫そうだけど、一番大事なのは、途中で止める勇気かなと、
あとから考えると、反省じゃ足りなくて懺悔するしかない無謀なことも
やった私が言うから、御利益ない?
山では、意外とスマホが使えるので、2回分満充電可能なポケット
チャージャーだけは必須アイテムにしています。あとは、雑音が入れば
雷が近づいてることがわかるからAMラジオを持っておくといいと
聞いたけど、これはまだ、検討リストに入れただけです。
Commented by torasan-819 at 2014-09-20 08:34
たまたま飯豊の記事が目に付き読ませて頂きましたが、若い方の感性、物の見方で読んでて面白かったです。
飯豊は私も好きな山で何度か登ってますが、登りはきついけど稜線が素晴らしく、苦労して登って良かったと思わせてくれる山ですね。
この秋に久々に飯豊に登ってみようかな~
あ、ちなみに私は50代後半のおじさんです。
さいちーさんから見れば「じじ」に近いのかも(^^ゞ
Commented at 2014-09-22 18:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2014-09-23 02:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by トキ at 2014-09-23 23:03 x
以前、寄ってもらったバイク屋です。
日本一週頑張ってね。
Commented by chidorigo at 2014-09-24 19:35
>風氏
そのお姉さんも怖かったことでしょうね・・・。予備バッテリーとラジオは、山へも持っていっています。AMラジオにそんな機能があったとは知りませんでした!
Commented by chidorigo at 2014-09-24 19:41
>torasan-819氏
コメントありがとうございます^^
飯豊は素晴らしい山でした・・・が、私には楽しむ余裕がありませんでした^^;
年配の方は、経験を積んでいる人か、暇つぶしに始めてみましたキャピッっていう人かに分かれると思います。目覚まし時計持参する人が、よく飯豊を登れるなぁと感心しました。
Commented by chidorigo at 2014-09-24 19:42
>砂漠氏
コメントありがとうございます。
素人山登りブログですので、どうぞ温かい目で見守ってください^^
Commented by chidorigo at 2014-09-24 19:44
>トキ氏
コメントありがとうございます。
先日はお世話になりました♪ お土産もありがとうございます^^更新頻度は高くないですが、気が向いたときに更新します。たま~に見てもらえるとうれしいです!
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