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選んだ山を結ぶ稜線【山の日鹿島槍五竜縦走-2前編】


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<ルート>2日目
冷池山荘ー布引山ー鹿島槍ー八峰キレットー五竜岳ー五竜岳山荘泊


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炭水化物ばかりの朝食を済ませる。自炊だと小屋の食事時間に合わせることなく、自分のペースで1日を送れていい。昨晩一緒だったオーサキシェフも起きてきて自炊場で朝ごはんを作り始めていた。

まだ真っ暗な中、小屋の外に出ると雲海の上には天の川が架かっていた。月がいなくて星明かりの夜。星夜。三脚を忘れてしまったため、写真には収められなかったが、星空に満足。

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4時15分頃に冷池山荘を出発。日の出前でまだ薄暗く、ヘッドライトで行く手を照らしながら上る。テン場が小屋から意外と遠くてめんどくさそうだった。

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夜は徐々に勢力を弱め、東から朝が訪れる。この時間が好きだ。どこで日の出を迎えようか。ゆっくり朝日を眺めるなら、この稜線からがきっとよく見える。この先、本格的な上りが始まれば、下手したら日の出の瞬間を逃すことになりかねない。


手前のメレンゲ雲が、朝日隠しを企てているらしく、音もなくすーーっと稜線に近づいてきた。卵白ごときの貴様に日の出の瞬間を邪魔されてたまるか(誰だよ)!日の出は一大イベントなんだぞ、一滴の油分でも注がれて消滅してしまえ!なんてメレンゲ雲に悪態をつきながら歩いていたら、メレンゲ雲はそれ以上は出しゃばってこなかった。いいぞ、分かってる。
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早く前に進みたいけど、日の出まであと30分も同じ場所で待てない。自分との葛藤の末、歩いて距離を稼ぎつつ見えなかったらしょーがないと結論を出す。

一歩進む間にも、一呼吸の間でも、空の色が、山の色が、どんどん変わっていく。鮮やかな世界に呼吸が苦しいのは、きっと標高が高いせいだけではないはず。


頸城山塊
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種池山荘越しの槍ヶ岳。
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タイミング悪く、日の出の瞬間に会えなかった。自分で決めたこととはいえ、悔しい。朝日に染まる剣立山方面を見て、太陽が東の彼方から顔を出したことを知る。

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後立山の稜線は、朝の紅に染まった。
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早く朝日のエネルギーを感じたくて早足になるが、急登で息が切れて立ち止まる。布引山に着くと、やっと太陽を浴びることができた。一足先に、ヤマオンナのひのちゃんが、カメラと朝日と戯れていた。

おはようございます。
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「晴れ女」を自称する、ひのちゃんのお守り。彼女曰く「よく効く」らしい。おかげでこんな素晴らしい朝だ。いい山行になるに違いない。
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アイコンになりそうな、ふざけた写真を真面目に撮り合って遊ぶ。夏がやっと始まったところだというのに、空が既に秋の空。
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朝日のエネルギーを十分に補給し向かうは、 本日最初の目的地、鹿島槍南方。すぐそこ。
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お花畑の稜線にキャッキャウフフするヤマオンナ2人。

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一人じゃ絶対キャッキャウフフしない。
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目指す先、稜線がカッコイイ。次の目的地、五竜遠いなぁ。大丈夫かなぁ。
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今更ながら、不安になってくる。
昨日、談話室で絡まられオッサン(上級者)達に散々脅されている。

「八峰キレットは長いぞ」

「岩場の経験があるなら大丈夫だよ」

「ヘルメット被れば大丈夫」

「三点支持を守れば大丈夫」


待って、岩場の経験壊滅的な少なさだよ。
赤岳、横岳でお腹いっぱいだったよ。

レベル高いって話は聞いてたけど、ガチなやつじゃね?
下調べ甘かったか。というか、そもそも下調べあまりしてない。


オッサン達の話を聞いて、血の気が引く。




今回私がこの山行を選んだ動機のひとつが、


地元の橋の上から見える、1番カッコイイ山だから(・ω・)




なんて大きい声じゃ言えない!!





もしかしてこのノリは、

初心者ですけど、登山したくてぐーぐるで調べたら剣岳がヒットしたので来ちゃいました(てへぺろ☆


に通じるものがあるんじゃないか。




遭対協の人に聞かれたら、ぶん殴られそうだよ(゚д゚)

(鹿島槍の上でぶん殴られたら、木崎湖あたりにぽちゃんて落ちるかな)








引き返すなら今しかない・・・

ほら、長野県が制定したグレーディングスケールにも上の方に書いてあるし、三歩が大事なこと言ってるし。
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とはいっても、そのために今回はわざわざ山岳救助保険に入ったし、筋トレしてきたし、キレットが私を呼んでるし、五竜にも呼ばれてる。



そりゃ先へ進むでしょ!




目の前の鹿島槍北峰の方が、南峰より47mも低い。地元から見ると同じ高さに見えるのに。南峰からの下りで、登山道は一変する。いよいよ険しい道のりが始まった。
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~後編につづく~




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by chidorigo | 2016-09-04 12:27 | 百名山挑戦 | Comments(3)