待ちに待ったはやぶさ2の打ち上げ。天候、風の影響で二度延期になっていた。雨風耐え凌いだ12月3日、やっと打ち上げのGoサインが出たのである。
![]() 恵美之江展望公園には約520人が集まっていた。フェリーで一緒だったチャリダーとライダーも来ていた。他には日本一周の旅人集団もいて、話してたらあっという間に打ち上げ時刻を迎えた。 広場にはスピーカーが設置されていて、女性の声でカウントダウンが開始された。集まった人たちは、10秒前から一緒にカウントを始めた。私も5、4、3、2、1……と期待を膨らませて声に出した。 ![]() ![]() ![]() 点火してからはあっという間だった。写真を撮ろうとカメラで追っていたが、気付いた。画面を通してではなく目で見なければ意味がない。画面を通すなら、テレビで十分だ。 我々を地球上に留めている重力を振り切るため、垂直に浮き上がろうとする瞬間が、最もロケットの重さを感じさせた。ふわりと宙に浮いてからは、力強かった。雲めがけてぐんぐん高度を上げていく。エンジンから眩しく激しく吹き出す炎の尾は、空へ向かう流れ星を思わせた。ただ、ミサイルにも見え、多少の恐さを覚えたのも、また事実である。 ロケットが地球から飛び立つ音。それは私にとって、初めて聴く音であった。ガスバーナーの音と似ていた。音の波が震動となって、空気を揺さぶる。自分を突き抜け、後ろへ広がって行った。ちょうど花火を間近で聞いたときのような、あんな音の衝撃が身体に走り、内臓が震えるのを感じた。 3.1km離れた広場から打ち上げを見ていた。一度雲の中に入ったロケットが、次に姿を見せたときには、我々の頭上にいた。雲の切れ間から、青空の点となった光が見えた。どんどん小さな点になり、そしてついに光も見えなくなった。会場には拍手が起こった。空を見上げる私の目からは、一筋の涙が溢れていた。 ![]() ![]() 「感動した」と一言言えば伝わるものではないし、見ていない他人には伝わらない。私の文章では、上手く伝えきれないことがもどかしい。日本中の多くの人が画面越しに見る映像を、自分の目で直接見て、身体で感じた。わずか1、2分の出来事だったが、待機した数日の苦労など、はやぶさと共に飛び去ってしまった。得られた感動は大きく、魂が震えた。2020年の帰還が待ち遠しい。
by chidorigo
| 2014-12-06 16:40
| 九州編
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自己紹介
真面目に働く社会人のふりして働いている27歳。 旅人希望だが、人生一度は結婚してみたいので、当面の目標はボタン鍋食べることと、結婚することにしておく。 (後者のハードル高め) 2014.7-2015.7 カブ110で 日本一周 2015夏 南ア山小屋でバイト 2015晩秋 東海道3週間かけ踏破 コメントの返信は随時(気が向いたら)行っておりますので、気長にお待ちください。 ブログランキング参加中です。他の旅人ブログが見れます。ついでに私のランキングも上がってやる気出ます。 ↑クリックありがとうございます(´▽`)ノ 何かあればお気軽に 「chidrigo55@以下じーめーる」までどうぞ。 カテゴリ
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