11月11日(後編) 晴 対馬
さいちーです。おはようございます。今日は文章ばっかりでお伝えします。 修羅の国を出た翌日、長崎対馬に渡りました。対馬初日に、なんと財布を失くしてしまいました。まさに修羅場を迎えたわけです。予備のお金などは隠し持っておらず、蕎麦の代金が払えない。警察にも冷たくあしらわれ、もはや絶望的。対馬から脱出できるのか。それでは続きをどうぞ。 ![]() 完全に財布を失くして、私はパニック寸前だった。焦りまくる中で、私なりに考えた。ハプニングは自分でどうにか対処すべきだと。 まず、どうにもこうにも必要なのはお金だ。世の中、一番大事なのは愛とか優しさとか言う人もいるが、今、そんな綺麗言を言っている場合ではない。今の私は対馬に閉じ込められてしまっているも同然。脱出するには、フェリー代+ガソリン代が必要だ。その先どうするかは、とりあえず後回し。 そこでお金を手に入れる方法を考える。 1.振り込んでもらう。もしくは郵送で届くのを待つ。 家族に振り込んでもらうのが、一番現実的かと思った。しかし、振り込んでもらうにもキャッシュカードがないから不可能。現金書留の郵送で届くのを待つのもアリだが、日数がかかりすぎる。 2.借りる。 ・・・・誰に?財布を失くした上に、足元がホイップクリーム並みにふわふわの旅人だ。信用など簡単に得られるはずがない。 3.稼ぐ。 これが現実的ではないか。千と千尋みたく、「蕎麦代分だけでも・・・働かせてください」と頼んでみたが、本日の営業は終了。人手も足りているとの返答だった。じゃあハロワに行って探そう。 という結論に至って「ハロワはどこに?」との質問に至った。 蕎麦屋のおばちゃん「厳原かな」 えらいあっさりと答えてくれるじゃないか。 別のおばちゃんが、「もしよかったら、私の口座貸すから、誰かに振り込んでもらいなよ」と言ってくれた。 神ですか!!!!!\(T▽T)/ 仕事中の父に電話。 「財布を失くしてしまったので、お金を貸してください。指定の口座に振り込んでください」 これって、冷静に考えると、振り込め詐欺みたいじゃないか?すごく気が引けた。今は緊急事態だから、いろいろ言ってる余裕はない。本当に困ってるときに、疑われて振り込んでもらえないのが、一番困る。頼んでおいてアレだが、父にはもっと疑って欲しかった・・・・。父よ、詐欺だったらどうするんだ・・・・。 程なくして、「指定口座に振り込んだ」と父から連絡が入った。おばちゃんと一緒に郵便局へ行って、通帳を確認した。 蕎麦屋に戻って、蕎麦代を払おうとした。 「蕎麦代いいよ。せっかく対馬に来て、嫌な思い出ばっかり残してもしょうがないでしょ。いい思い出の一つくらい持っていきな」 おばちゃん達、神ですか。思いつく限りの感謝の言葉を述べた。 「ホラ、元気出して!」と柿をくれた。嬉しかった。 ![]() 日没が迫る対馬の風は冷たかったが、私の中には温かさがあった。人って優しい。温かい。泣けた。 私は、最後の望みをかけていた。クレジットカードや各種カード類は、まだ止める連絡をしていなかった。蕎麦屋を出て、最後に立ち寄った灯台へ行くことにした。もし灯台になかったら、財布は諦める。期限は日没。急いで灯台を目指した。 ![]() 西日で長い影。もうあと数十分でタイムリミット。 ![]() 私の干支である「ヘビ」様宅(排水溝の穴)前で、土下座をする。 「さっきはちょっかい出してすみませんでした。財布を返してください」 公園内、自分がさっき歩いた場所を辿って探す。 ![]() 一周してきて戻ってきた。 なんか置いてある?! あった!!!見つけた!!! ![]() 信じられないが、石段の上にちょこんと置いてあった。目を疑った。 ![]() 自分の名前が入ったカードも、帰りのフェリー代も入っていた。中身も全くそのままで、無事だった。 財布を抱きしめて泣いた。ほんとカッコ悪いくらい泣いた。 バイクに戻る前に、ヘビ様宅前で礼を言った。ヘビ様からは、相変わらずノーコメントだったが。このときばかりは本気で、神様はいるのかもしれないと思った。 日没。本日のタイムリミットだ。 ![]() ![]() 今日はこの日本最北西端の灯台で、野宿することにした。トイレ水道完備で、誰もいないし、誰も来なかった。 ![]() スマホの電波は入らない。誰にも報告も連絡できずに、一夜を明かした。家族、友人たちにはさぞ心配をかけたことだろう。助けてくれたおばちゃん達と、詐欺と疑わず振り込んでくれた父と、アドバイスをくれた友人達には感謝している。見付かってよかった。本当によかった。 ~考察~ ・なぜ財布を灯台で落としたのか分からない。バッグを開けた記憶がない。もしかしたらバッグが開いていたのかもしれない。バッグは閉まっているか確認しよう。 ・落としたのが灯台だったのが、不幸中の幸い。誰も来ない灯台だからこそ、拾われることもなかった。 ・お金の神様、ヘビにちょっかいを出すと、返り討ちに遭う。謝ったら許してくれることもある。 ・現金は分けて持っていた方が良い。一つの財布だけだと、落としたら致命的。 ・手持ちの現金をなくしても、警察署に行っても取り合ってくれない。後から聞いた話だが、最悪の場合は市町村の役場に相談すると、なんとかしてくれる可能性があるそうだ。 ~おまけ~ 友人より、励まし ![]()
by chidorigo
| 2015-02-14 06:00
| 九州編
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自己紹介
真面目に働く社会人のふりして働いている27歳。 旅人希望だが、人生一度は結婚してみたいので、当面の目標はボタン鍋食べることと、結婚することにしておく。 (後者のハードル高め) 2014.7-2015.7 カブ110で 日本一周 2015夏 南ア山小屋でバイト 2015晩秋 東海道3週間かけ踏破 コメントの返信は随時(気が向いたら)行っておりますので、気長にお待ちください。 ブログランキング参加中です。他の旅人ブログが見れます。ついでに私のランキングも上がってやる気出ます。 ↑クリックありがとうございます(´▽`)ノ 何かあればお気軽に 「chidrigo55@以下じーめーる」までどうぞ。 カテゴリ
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